どうして日本人は世界で最長寿なのか | 生活習慣病の予防

どうして日本人は世界で最長寿なのか

 経済が発展すれば、生活環境が改善し国民の寿命が長くなるのは分かります。日本人の寿命は、経済の発展とともに延びてきました。しかしそれだけでは勿論説明が着きません。どうして日本人はアメリカ人よりも寿命が長いのか。最新の医療もアメリカの方が日本よりも進んでいます。
 恐らく、食事が良い、というのが答えでしょう。和食世界最強説、です。日本人は伝統的に米を中心にした高炭水化物食を食べてきました。三大栄養素は炭水化物(米、パン、いもなど)、たんぱく質(肉、魚、豆腐など)、脂質ですが、和食は大体炭水化物5-6割、たんぱく質2割、脂質2割というバランスを保ってきました。これが良かったのではないか、と考えられます。しかし、最近、日本人の食事の西洋化に伴い、糖尿病、心筋梗塞、大腸がんなどが増えてきました。憂うべき事態です。逆に、アメリカや諸外国で和食に注目が集まってきているという現象も見られます。
 しかし、和食にも弱点はあるようです。次回は、和食の弱点について考察したいと思います。