実践的カーボカウント | 生活習慣病の予防

実践的カーボカウント

今日は徳島大学のA.K先生の御講演を拝聴。

実践的な工夫の数々に感動した。


糖質の計算法


ごはん(g) ×40%

パン・もち(g)×50%

麺類(g)   ×20%

全粥(g)   ×15%


おかずは一律 20g

(病院食のように理想的な量の場合)

外食のおかずは40g


ビール500ml 15g

蒸留酒は微々たるもの


(直径がおはしのサイズの関西風)お好み焼き 80g


カーボカウントで±10gの誤差は血糖コントロールに影響しない(Diabetic Med 26, 279-285, 2009)


インスリン効果値(インスリン1単位で血糖値が何mg/dl低下するか)


1700ルール(超速効型インスリンの場合、1単位で血糖は(1700÷1日総インスリン量)mg/dl下がる)

は正しいが、より簡便には


インスリン1単位で血糖は50mg/dl下がる

ただし1日総インスリン量が30単位未満の場合、インスリン1単位で血糖は100mg/dl下がる


炭水化物/インスリン比(血糖を変えないためにはインスリン1単位で炭水化物何g必要か)


500ルール(超速効型インスリン1単位と見合う炭水化物(g)は500÷1日総インスリン量)はおおむね正しいが、日本人の場合は300~400ルールの方がよりあっている。朝は300ルール、昼・夜は400ルールなど。


より簡便には炭水化物10gあたり超速効型インスリン1単位。


CSIIの工夫


Basal

飲み会や焼き肉などの場合は、basalを120%~130% ×10時間

(ペン打ちの場合は、食前に中間型インスリンを持効型インスリンの20%~30%注射。)


Bolus

・食前の10~15分にうつのが理想的。

・ぎとぎと豚骨ラーメンの場合~まず7割を注射、3割は5時間のスクエアで。


カーボカウントとは


初めて食べるものの必要インスリン量を概算するためのものだ