オレキシン講演メモ
櫻井 武教授(金沢大学医学部) 講演要旨
OrexinA→Orexin-Receptor 1 (O-R1)
↘
Orexin-Receptor 2 (O-R2)
OrexinB↗
Orexinは一言でいえば「覚醒の安定性」に寄与。
Non-REM stage 1~4 となるにつれ脳波が徐波化
↗
睡眠
↘
REM
睡眠時間 5hrs vs 7hrs コホート
→ 5hrsでmetabolic syndrome, DM, HT, Alzheimer diseaseが増える
睡眠周期;個人差大、固体内差大 90分周期というのはうそ
自律神経 変動大、REM中は自律神経活性↑↑
REM中; |
前頭前野 活性↓↓ |
大脳辺縁系 活性↑↑ |
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Visual cortex活性↑↑ |
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橋REM generator→ アセチルコリン→グリシン→延髄 運動神経↓↓ |
↓
金縛りのメカニズム
Two process model (by フランスの研究者)
S=睡眠負債
C=概日時計
Per2 mutation→超早寝早起き(夕方7時に寝て、朝4時に起床する)
The PER2 gene encodes the period circadian protein homolog 2 protein in humans.
PER2 in suprachiasmatic nucleus(視索上核;概日リズムの中枢)
S factor;複数と考えられる。例;アデノシンなども1 factorだが、アデノシン受容体を壊しても眠る。
アデノシン→視索前野の腹外側核にA2A受容体あり(受容体にA1, A2A, A2B, A3の4種類のサブタイプ)、アデノシン受容体はカフェインの受容体でもある。
GABAergic Neurons in the POA (preoptic area;視索前野) send projections to the arousal related area.
脳幹mono-amin neuron重要。
↓
脳全体にaxon投射
mono-amin neuron
Sleep Center ーーーーーーー| Wake Center
|ーーーーーーー
GABA neuron
カタプレキシー 情動で誘発される脱力発作
ナルコレプシーの1/3に見られる。
メカニズム; REMの時に見られるmotor neuron off機構
ナルコレプシーは自己免疫的な機序によりorexin neuron KO
→non-REM→REMの順番が崩れる。
覚醒からREM睡眠に入ることもあり。
摂食中枢(視床下部外側野)
orexinはmono-amin N. を興奮させる。
Orexin Nはグルタミン酸も作っている。
O-R2 → 覚醒の維持
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REMの制御
↗
O-R1
↘
情動記憶
セロトニンは5HT1A-Rを介してorexin↓
BST(恐怖) ↘
Orexin Nへ投射
PVN(ストレス) ↗