子どもの貧困の原因と対策 | 生活習慣病の予防

子どもの貧困の原因と対策

2011年のデータでは、貧困(相対的貧困)世帯のこどもが6人に1人(約16%、実数で232万人)だという。


相対的貧困世帯というのは、「社会の標準的な所得の半分以下の所得しかない世帯」のことで、額でいうと、「2人世帯であれば177万円、3人世帯で217万円、4人世帯で250万円を下回る世帯」だという。


最初に聞いたときは「いったいどこの国の話だ」と思ったが、日本の話だ。

最大の要因はシングルマザー家庭の増加だという。


そう考えると、性の乱れが社会問題化しているという言い方もできるのではないだろうか。

婚前交渉ということば自体が時代遅れと言われるかもしれないが、もっと男女の性的な関係を大事に考え、軽々に行わないようにし、結婚をもっと神聖なものと考えて尊重することが、結果としてシングルマザーを減らすのではないだろうか。


法律的な観点からは、生物学的な父親に経済的な責任を取らせる仕組みを作るとか、医学的な観点からは、避妊教育を強化しそれを性感染症を減らすことにもつなげるなどが必要か。


このような考え方は保守的と言われてしまうのだろうか。でも、保守的にふるまうことが身を守るのではないか、特に女性は。若さは一過性であり、性の歓びも一過性だが、夫婦関係や家族関係は一生継続する強固な関係だ。性欲を否定するわけではないが、若者は簡単に一線を超えず、愛とはなんだろうかと、もっと真剣に悩み考えるべきではないか。


また、離婚してシングルマザー家庭になる場合、かなりの割合で離婚原因が夫のDVだという。DVをする男を減らすことも、根本的な対策として必要だ。男女の違いをきちんと認識することと、男女平等というのは違うことだ。日本ではあまりレディーファーストという概念が日常生活で意識されていないと思うが、これは結構悪いことなのかもしれない。義務教育から、男子が女子を気遣うことを推奨し、「非力な女性に暴力をふるうのは卑怯であり、悪だ」という感性を養うように、日本男子の教育の見直しが必要ではないか。


また、現存するDV家庭の夫を改善し離婚を防ぐことはできないだろうか。家庭がひとつの密室になっていることが、不適切な行為が行われる原因だろう。家庭の孤立を防ぎ、地域社会の活動で人の出入りを生じさせることが、DVを減らすことになるのではないか。なにかできるのではないか。個人的にできる努力としては、DVに悩む女性が社交を減らすのではなく、むしろ頑張って近所づきあいを増やしお客さんにきてもらう、あるいは夫に友人などを連れてこさせる、などだろうか。少々交際費が増えても、DVに悩み追い詰められ離婚して困窮するよりはまし、かな。そんなにうまくいかないか?DV家庭が改善し幸せな家庭になれば、こどもにとってこれに勝るものはない。


いずれにせよ、こどもの6人に一人が貧困だなんて、気がめいる惨状だ。なんということだろうか。国防を固めるより先に内部崩壊せぬよう、注意が必要ではないか。