新型コロナウイルスのワクチンはmRNAワクチンが最良 | 生活習慣病の予防

新型コロナウイルスのワクチンはmRNAワクチンが最良

2020年9月に米国医学会雑誌(JAMA)に掲載されていたコロナワクチンの総説を紹介します。

 

①蛋白ワクチンに比べて遺伝子ワクチンの方が、液性免疫だけでなく細胞性免疫を賦活化することが期待できる。

②DNAワクチンよりRNAワクチンの方が早い効果が期待できる。

③安全性もDNAワクチンよりRNAワクチンの方が高い。RNAワクチン自体に感染性は無いし、細胞の核に入り込まないためヒト遺伝子に入り込む危険も低く、せいぜい数時間で分解されるため長期の副作用が起きにくい。

④技術的には複数の病原に対する免疫を惹起するmRNAワクチンが作れるので、将来は1ワクチンで25程度の病原体をカバーできるようになり、小児の頻回のワクチン接種負担を大幅に軽減できるかもしれない。

⑤時間さえあれば、冷蔵保存でも大丈夫な製剤に改良できる。

 

文献:JAMA. 2020;324(12):1125-1127