週1回注射の持効型インスリン | 生活習慣病の予防

週1回注射の持効型インスリン

ノボ ノルディスク ファーマ(デンマーク)が、週1回注射の持効型インスリン"insulin icodec"を開発中で、日本でも第3相臨床試験に入った。

第2相臨床試験で有望な結果が出ている。

Diabetes Care 44:1595-1603, 2021

 

1日1回注射のインスリン グラルギンと週1回注射のインスリン icodec との比較試験の概要

 

メトホルミン(単剤か、+SGLT2iかつ/またはDPP4i)を内服中で、平均値で年齢60歳、HbA1c 8.1%の肥満2型糖尿病を対象とし、空腹時血糖値の目標を80-130mg/dlに設定し、週1回インスリンの用量調整を16週間実施。3日連続で空腹時血糖値をSMBGで測定。

 

1回でも80mg/dl未満があれば、グラルギンは4単位/日減量、icodecは21単位/週減量(A群)または28単位/週減量(B群)。

1回も80mg/dl未満がなければ、3回の測定値の平均値を算出。

平均血糖が130mgdlを超えていれば、グラルギンは4単位/日増量、icodecは21単位/週(1日あたり3単位;A群)か28単位/週(1日あたり4単位;B群)増量。

 

結果;icodec 21単位/週ずつ増減したA群が、グラルギン4単位/日ずつ調整した群と最終的なインスリン使用量や血糖コントロール結果が同等で、低血糖も最も少なかった。

 

(C群;目標血糖80-108mg/dlで週28単位ずつ増減、は詳細省略。血糖値は一番下がったが低血糖も多かった。)

 

第3相はA群のアルゴリズムで実施する方針のようです。