オミクロン株
南アフリカの調査では、オミクロン株による入院率は従来の7割弱から4割に減少、さらに入院患者の死亡率は従来株の1/10程度(下表)。まとめると、オミクロン株は死亡率が今までのおよそ1/18に減っています。ちなみに同国のワクチン接種率はまだ2割、ただしすでに罹患した率は5割超。
ウイルスの毒性が低いほど感染は広がりやすい。オミクロン株の流行後ワクチン接種率が低い国でもcovid19に免疫を持つ人が増え、パンデミックが終わりを迎える可能性を示唆する報告と思います。
なお南アフリカは11月10日頃からオミクロンの流行が始まり、1ヶ月後にピークを迎え、2ヶ月後の現在は終息してきており、波の高さは一番高いが幅は狭い。同国でも感染者は若年層に多かった。南アフリカの経過はワクチンの修飾をあまり受けておらず自然歴に近いのでしょうが、日本でも2月中にピークアウト、3〜4月に終息に向かう可能性があるでしょうか。
JAMA. Published online December 30, 2021.
doi:10.1001/jama.2021.24868